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Modern Twist Signs

EXPERIENCE

本場サンフランシスコでの仕事経験

私は2021年から約3年間サンフランシスコの老舗サインショップ New Bohemia Signs でフルタイムのサインペインターとして働いていました。世界的にも有名な手描き専門のサインショップです。
優秀なマネージャーもいて分業制のため、ペインターは朝から晩までペイントに打ち込むことが出来ます。
この道25年以上のボス Damon Styer や、同僚のペインターたちと共に、ベイエリア中のサインを描く日々を過ごす中で、様々なシチュエーションの現場、多岐にわたるクライアントのニーズに一つ一つ丁寧に対応し、圧倒的な知識と経験を得ることが出来たと確信しています。
一人で現場へ行くこともあれば、巨大なクレーンを操縦したり、ときにはデザインを任されることもありました。
幸運なことにフルタイムで働いていたので、その期間のショップの仕事には殆ど携わることが出来ました。

stinking rose
cline
cask

印象的な仕事の紹介

最初に頭に浮かぶのは North Beach の老舗イタリアンレストラン The Stinking Rose の金箔を使ったウィンドウサインです。以前から大好きなサインの1つで、随分前に完成されていましたが、店舗の移動に伴い、新しくペイントする機会を得ました。レジェンダリーなサインをペイント出来ることに興奮しながら、ロゴをデザインした Damon と、それぞれ1つずつウィンドウにロゴをペイントしました。
また、 Market St のリカーショップ CASK のギルディングサインや、ワインで有名な SONOMA County のワイナリーに置いてあるヴィンテージトラックへのペイントなど、タイムレスなデザインはいつもペイントするのが楽しいです。

ミュージアムでの仕事

大型美術館 SFMOMA での仕事にはいつも多くの学びがありました。
2F エントランススペース全体のリニューアルでアーティスト Barbara Stauffacher Solomon デザインの赤と黒のストライプを、スペース全体にペイント。マスキングテープを使わず全て手描きでライトや溝の部分を避けながら、赤の塗料は全て2~3度ペイントしています。

barbara solomon
Resized Resized
barbara solomon
barbara

こちらは Tauba Auerbach のエキシビジョン用にアーティスト本人と 16.5m x 5.5m の壁画をペイントしたときのタイムラプスの映像です。
縮小した図を見ながら色鉛筆を使い、全て手書きでドローイングした後にペイントしました。
彼女は昔 New Bohemia Signs で働いていた経験のあるサインペイター出身のアーティストです。

アーティスト Susan O’Malley の作品(1作品 4.6m x 6.1m)を5作品 SFMOMA の外壁にペイント。文字のペイントは大きなブラシ、背景のグラデーションはローラーを使い、全て手作業でペイントしています。フォトスポットとしてお客様が撮影している姿をよく目にします。

susan o malley
susan o malley
susan o malley
leah rosenberg

アーティスト Leah Rosenberg の作品の為に彼女が考えた素敵なメッセージを50枚のボードにペイントで協力させてもらいました。

leah

他にも SFMOMA のエキシビジョン用に、ギャラリーの入り口にアーティストの名前やタイトルを大きくペイントすることもありました。もちろん全て手描きで、マスキングテープも使用していません。

joan mitchell
diego
seca

サンフランシスコを象徴する仕事

メジャーリーグベースボール San Francisco GIANTS のメイン球場 ORACLE PARK 内の60本以上の柱に、座席を誘導する為のサインやロゴをペイントしたり、ブルペンボードウォークの壁画をペイントしたことを思い出します。

bullpen
op
op
meta

Meta(旧Facebook)の本社前にロゴをペイントしたのも印象的な仕事のひとつです。
以前はレインボーのいいね!マークがペイントされていてフォトスポットとしても有名です。

また、巨大なペイントの経験では、シリコンバレーにある The Ameswell Hotel の壁画です。高さ70ft(約21m)のクレーン車に乗り、頂点をぎりぎりペイントすることが出来ました。この仕事は、鉛筆、定規、巨大コンパスと墨引きを使い、 Damon と2人で下書きから全て手描きで完成させました。全色2度塗りして、オレンジは4度塗り重ねています。

上記のような大型施設にスケジュールを割くこともある中で、日常的にはローカルの店舗や個人宅のサインをペイントすることも多く、私はどちらの仕事も大好きです。以下の動画に映るサインは全て私がペイントに携わったもので、これらのサインはサンフランシスコの様々なエリアを中心に、オークランドやバークレー、北はサクラメントから南はサンホゼまで、ベイエリア全域に沢山あり、今も尚、店頭を彩りながらお客様を迎えています。

日本でサインペインティングという言葉を聞くと「古き良きアメリカ」というイメージが強いかもしれません。
もちろんクラシックなサインへのリスペクトは常に欠かせませんが、実際にアメリカの手書きサインの現場に携わっていると、時代の流れとともに、求められるサインの幅も広がっていると感じました。

サンフランシスコという土地柄もあってか、クラシックなサインを求めるクライアントもいれば、最先端技術にまつわる会社だからこそ、人間らしい手書きのサインが欲しい、というクライアントにも沢山出会うことができました。

私の夢は、日本中に手書きのサインを増やすことです。手書きのサインには、都市の風景に個性と魅力を与える力があり、その街で暮らす人々の心を豊かにすることが出来ると信じています。その為にも、サンフランシスコでの仕事で培った知識、経験、技術を使って、小さな表札から巨大な壁画まで、全てのご依頼に心を込めて、ご対応させていただきます。

私たちは、クラシックなサインから現代的なサインまで、全てのクライアントを喜ばせる準備ができています。

Modern Twist Signs
代表 中原真也